水頭症とは、脳の脊髄液が脳室と呼ばれる部屋に過剰に溜まる病気です。
脳脊髄液が過剰に
生まれつきの異常で起きる先天性のものと、他の脳疾患に合併して起きる
後天性があります。
■水頭症の原因
◇先天性
・生まれつきの障害(奇形など)
◇後天性
・脳室内部まで至る頭蓋内出血
・くも膜下出血
・外傷などによる硬膜下血腫
・髄膜炎に代表される感染症
・脳腫瘍
■水頭症の症状
乳児までの時期については、頭蓋内の圧が亢進しているケースがほとんど
のため、
それによる頭囲拡大、頭痛、吐き気、嘔吐、視力障害などの症状が見られます。
一方、大人になると頭蓋内圧の亢進症状を出さない正常圧水頭症があります。
この場合は脳室が拡大し、周囲脳組織の虚血が進行し、認知障害(記憶障害、
意欲や周囲への関心の低下)、障歩行障害、(小刻み歩行、不安定歩行)、尿失禁などが
みまれます。
■水頭症の治療
脳脊髄液の流れを改善することが目的となります。
水頭症の治療では、主に外科的な処置を行います。できれば、閉塞し水分(脳脊髄液)の
流れの妨げになっている原因を除去します。
除去できない場合は、外科的に脳内に脳脊髄液の通り道(シャント)を作成して、
脳脊髄液を閉塞部からバイパスさせます。脳内シャントに代わるものとして、
脳脊髄液を脳の外(心臓の右心房または腹膜などへ)にシャントさせることもあります。
手術は、発症3か月以内、遅くとも6か月以内に行わなければ効果が期待できないと
言われており、症状を放置することなく、神経内科医と脳外科医の連携の基に早期診断、
早期治療が行われることが重要になります。
■水頭症の予後
水頭症の予後は、原因により異なってきます。感染症が原因でない水頭症の場合は、
予後は比較的よいですが、腫瘍が原因の水頭症の場合は予後は非常に悪くなります。
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